VPCのルートテーブルの「送信先(Destination)」と「ターゲット(Target)」についてまとめてみた

AWS

はじめに

AWSでVPCのルートテーブルをみる機会がありましたが、送信先(Destination)」とターゲット(Target)の違いがあいまいだったので、簡単にまとめてみました。

ルートテーブルとは

以下のような表のことです。

送信先(Destination)ターゲット(Target)
10.0.0.0/16ローカル
2001:db8:1234:1a00::/56ローカル
172.31.0.0/16pcx-11223344556677889
0.0.0.0/0igw-12345678901234567

上記はAWSの公式ドキュメントから抜粋したものです。

ドキュメントでは上記の表を以下のように説明しています。

  • VPC (2001:db8:1234:1a00::/56) 内に留まる送信先の IPv6 トラフィックは、Local ルートによってカバーされ、VPC 内でルーティングされます。
  • IPv4 ルートと IPv6 ルートに対して個別に適用されます。そのため、IPv6 トラフィックはすべて(VPC 内のトラフィックを除く)、Egress-Only インターネットゲートウェイにルーティングされます。
  • ピア接続を指す 172.31.0.0/16 IPv4 トラフィックのルートがあります。
  • インターネットゲートウェイを指すすべての IPv4 トラフィック (0.0.0.0/0) のルートがあります。
ルートテーブルを設定する - Amazon Virtual Private Cloud
ルートテーブルを設定して、ネットワークトラフィックの経路をコントロールします。

しかし、私は上記の説明ではイマイチ理解できませんでした。

そこで、色々と調べてみることにしました。

送信先(Destination)とターゲット(Target)はそれぞれ何か

これらを意味を理解するには、DestinationとTargetの意味を理解するのが早いです。

それぞれ以下です。

  • 送信先(Destination):パケットの最終目的地
  • ターゲット(Target):Destinationに到達するための、パケットの経由地点

旅行を例にすると分かりやすいです。

例えば、日本からアメリカに行きたいとする場合、DestinationとTargetはそれぞれ以下と考えて良いでしょう。

  • 送信先(Destination):アメリカ
  • ターゲット(Target):日本の空港

あなた -> ターゲット(Target) -> 送信先(Destination)という感じです。

What is Destination and Target in Route table (AWS VPC)?
What is Destination and Target in Route table? I can see Destination and target can be configured to Internet gateway, is there any other use case ?

先ほどのルートテーブルの意味を考えてみる

それでは、先ほど例で記載したルートテーブルを一つずつみてみましょう。

送信先(Destination)ターゲット(Target)
10.0.0.0/16ローカル
2001:db8:1234:1a00::/56ローカル
172.31.0.0/16pcx-11223344556677889
0.0.0.0/0igw-12345678901234567
  • ローカルを経由して、最終的に10.0.0.0/16に到達する
  • ローカルを経由して、最終的に2001:db8:1234:1a00::/56に到達する
  • pcx-11223344556677889を経由して、最終的に172.31.0.0/16に到達する
  • igw-12345678901234567を経由して、最終的に0.0.0.0/0に到達する

AWSの公式ドキュメントと比べると理解しやすくなったのではないでしょうか。

まとめ

今回は送信先(Destination)」とターゲット(Target)についてまとめました。

理解が難しい場合は英語で考えてみたり、具体例でイメージをつかむのが良いですね。

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